書籍の棚から

つり人社書籍編集長Oがお送りする折々のおすすめ単行本情報。 内容はもちろん、本のオビや自社広告には書けなかったこと、 制作現場のコボレ話などを交えて紹介していきます。新刊だけが本じゃない! ときどきの息抜きコラム「今週のちょっと寄り道」もどうぞ。

今週のピカイチ本!

「ボート釣りがある日突然上手くなる」(丸山 剛)

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大好評の「釣力UP! 壁を破る超常識シリーズ」
第7弾は、

『ボート釣りがある日突然上手くなる』
丸山 剛 著
四六判並製144P
定価:998円(税込)

今週より発売開始となりました。
著者の丸山剛さんは、弊社の『つり人』『渓流』などで
活躍されているカメラマン&ライター。
さらに、
ボート雑誌の『ボートクラブ』では、
連載「丸ちゃん&コタニンのカートッパー山あり谷あり」
で活躍するなど、ボート釣りのエキスパートでもあります。
その丸山さんが書き下ろした本書は、
手漕ぎボートを中心にカートップボートまで、
対象魚もシロギス、ハゼなどからマダイ、アオリイカ、
深場のオニカサゴなど、幅広い釣りものをカバー。
ボート釣りならではのノウハウも交え、
ありそうでなかった実にユニークかつ実用的な
内容に仕上がっています。
明日の釣果を伸ばすための一冊として、
ぜひおススメします!

今週のピカイチ度 ★★(春になれば★★★
手漕ぎボート釣りも奥が深い度 ★★★
ありそうでなかった本度 ★★
(★3つで最高)

『フライフィッシング紀行』芦澤一洋

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残暑お見舞い申し上げます。
「暑いですね」
今年の夏はもう何回この言葉を口にしたことでしょう。
その回数はまだまだ増えそうです。
普段は自販機の清涼飲料水に手を出さない私も、
机の上には某・カラダバランス飲料なるものが…。

さて。
こう暑いと、長い文章を読むのが
チョットつらくなってきますね。
そこで今週のおススメはこちら。

つり人ノベルズ
『フライフィッシング紀行』
芦澤一洋
新書サイズ260P/定価:998円(税込


日本のフライフィッシングがまさに
青春時代にあったころの芦澤さんの目を通して、
さまざまな土地のフライフィッシングが綴られています。
その旅はイエローストーンからはじまって、
カナダ、バハマ、ニュージーランド、そして日本へ。
木漏れ日に輝く渓流の玉砂利のような美しさを放つ
24の短編、絶品です。

今週のピカイチ度★★
読んだら海外に行きたくなる度
暑い夏の読書は短編集に限る度★★★
3つで最高)

2010春コレ第2弾! フライフィッシングがある日突然上手くなる  菅原 清

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毎日更新! …といっておきながら絵に描いたような三日坊主。
たいへん申し訳ございません。
先が思いやられます。

気を取り直して第2弾!であります。
つり人社2010年超強力シリーズ「ある日突然上手くなる」の
フライバージョンです。

内容ですが、下記の章(本の中では「扉」と呼んでいます)で
合計45項目について解説がなされています。

壱ノ扉  FFの「常識」に潜む「超常識」
弐ノ扉  それでいいのか!? タックル大検証
参ノ扉  フライフィッシング上達の前に立ちはだかる壁
四ノ扉  「自称中級フライフィッシャー」が落ちる穴
伍ノ扉  即効! 釣り場で役立つ豆知識

弐〜四ノ扉は、いずれも渓流と本流両方について
解説されています。

さて、この本ですが、おそらく読まれる方のFFレベルによって
受ける印象がかなり違うかもしれません。勝手に想像すると、

1.素直に「面白い、タメになる」と思った。
2.物足りない。書かれていることくらいもう知ってるよ。
3.なるほどね、と心の中で納得する。

の3タイプに分かれるのではないでしょうか。

1は、ビギナーや、素直な気持ちをお持ちの方に多い
と思われます。ぜひ本書をお買い求めください。

2は、まさに本書のメインターゲット「自称中級者」。
ダマサレタ、と思ってよかったら買っていただけませんか。
じっくり何度も読んでいくうちに、行間から、今まで見落として
いた大切なことが浮かび上がってくるかもしれません。

3は、FFに深い造詣をお持ちの方です。この方に本書は
必要ないので、ぜひともお知り合いの方に本書のことを
教えてあげてください。

著者の菅原清さんは、FF界のいわゆる「スター」「有名人」
ではありませんが、フライフィッシングの本質的なこと、
その魅力、釣りの壁に悩んでいる人に的確なアドバイスの
できる確かなフライフィッシャーです。

本書を書店や釣具店で目にして、手にとられた方は、
きっとご自身の釣りに何か不安をお持ちのはず。
本書はその不安に必ず応えてくれるでしょう。
釣りに限らず、よく「何事も基本が大切」と言われますが、
その「基本が意味するもの」について、人は案外よく考えない
ものです。著者は、その意味を考えることの大切さを、
本書を通して伝えようとしています。

お求めはこちらから(ただいま送料全国ほぼ無料!)
フライフィッシングがある日突然上手くなる
(菅原 清)
四六判並製144P 定価:998円(税込)

今週のピカイチ度 ★★
「基本」とかけて「見えない壁」と解く度 ★★★
釣り仲間にも勧めたい度 ★★
(★3つで最高)



2010春コレ第1弾!…のオマケ編

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ご紹介したばかりの「尺ヤマメの戦術」(渋谷直人 著)です。
昨日はなんだか情熱ばかりが先走った感の文章で、
もう少し客観的に、本の内容について記します。

目次は、こんな感じです。

1章 尺ヤマメギャラリー
2章 尺ヤマメの実態
3章 タックル論
4章 フライパターン
5章 キャスティング
6章 プレゼンテーション
7章 尺ヤマメ対決
8章 季節で変化する釣り
9章 ステップとしての尺イワナ釣り

1章は15尾の尺に絡むヤマメ釣りのドキュメント。
全カラーによるヤマメの写真とともに、現場の状況が
詳細に記されています。どのヤマメとの出会いにも
「教訓」があることが、読者にとっては非常にタメになると
思います。

2章では、渓流域に棲む尺ヤマメの知られざる生態について
述べられています。著者の経験に裏打ちされた解説は、
衝撃的な内容ですが説得力があります。

3〜6章 ロングティペット・リーダーシステムを前提とした、
渓流で尺ヤマメをねらって釣るために必要なテクニカル
ページです。

7章は、同じくテクニカルな章ですが、サイトフィッシングを軸に
魚を実際にどう見つけて、釣り、ランディングすべきかについての
解説ページです。

8章は、タイトルどおり季節ごとの釣りについて。尺ヤマメを釣る
うえで、季節がどう関係してくるかについて述べています。

9章。これは従来のいわゆるテクニック本にはなかった視点で、
非常に興味深い項目です。

各章とも、図解や写真も交えて内容をより深くご理解いただける
ように努めています。



2010春コレ第1弾!                 尺ヤマメの戦術(渋谷直人 著)


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本日できたてのホヤホヤ!(クリックで大きくなります)

その名も、、、

「尺ヤマメの戦術」

腰巻(帯)のうたい文句にあるように、
なんと本に登場するほとんどの魚の写真が尺!
フライフィッシャーならずとも買って読んでみたくなる一冊です。

ところでいきなりですが(いつも「いきなり」でスミマセン)、
編集作業が忙しくなるとついつい当コーナーを放置プレイに
してしまう悪いクセに自戒の意味を込めて、
今週は「2010春コレ」と称して今年に入って手がけた本を
毎日更新!で紹介してみます。で、これがその第1弾。

「尺ヤマメの戦術」(渋谷直人 著)は、
来週はじめには全国の書店・釣具店さんに並ぶと思います。
もちろんアマゾンをはじめウエブ上でもお求めいただけます。
つり人社のウエブもぜひご利用くださいませ。

本のつづきです。
上にupした写真から、帯をとるとこうなります。
(クリックで大きくなります)
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何か一番下にメジャーのようなものが見えませんか?
ちなみにカバーを見開きにすると、、、
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(クリックで大きくなります)

マジでメジャーです。
判形のサイズの関係で魚の大きさとともに少し
縮小してますが、このヤマメ何と41.0センチあります。
しかも、本流域ではなく、山間部の渓流域で釣ったヤマメです。
本書をみかけましたら、まずはカバーを見開きの状態で
ごらんください。きっと生ツバ飲みますよ〜。


本書では大きさではこの41センチを筆頭に、
著者の渋谷さんのポリシーである、

渓流域で、

尺以上のヤマメをドライフライで、

しかもねらって釣る(!)

ためのノウハウがぎっしり詰まっています。
『FlyFisher』の編集担当だった時代からいろんな本に
ふれてきましたが、こんな本を扱うのは初めて。

だって、
尺ヤマメ釣るのに
渓流でドライフライオンリー(しかもイブニング抜き!)
って、スゴイ。

フライフィッシングは今ではフィールドやターゲットも
さまざまに広がっていますが、
本書の編集作業を通じて、
渓流ドライフライの釣りの魅力を改めて再確認しました。

胸躍る一冊ってこんな本です。、

ちまたに氾濫するフライの情報に食傷気味のアナタ!
この本、タマシイ詰まってます。

2010春コレ第1弾!
今週のピカイチ度★★★
読んでてすぐ釣りに行きたくなる度★★★
渓流の尺ヤマメは永遠の女王度★★★
(★3つで最高)







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