つり人社がある神保町は本の街。
最近、三省堂はじめ各新刊書店で、
村上春樹さんの最新作を告げる
ポスターが貼り出されています。
『海辺のカフカ』から3年ぶりとなる
長編小説。タイトルは『1Q84』。
イチキューハチヨン、と読むそうです。
最初見たときは「IQ84」か?
と勘違いしました。
発売日の5月29日が待ち遠しい。
(すいませんファンなもので…)
「1Q84」にご興味のある方は新潮社さんのHPへどうぞ。
さて、今回のエントリーは前回ご紹介した
『歌詠川物語』の続編となる本です。
前作では衝撃的なラストとともに、大雨が降ったあとの
濁りがとれた渓流のようなさわやかさが印象的でした。
今回は、数名の新たな登場人物とともに物語が大きく動きだす。
ダム建設構想。
釣り人ならあまり耳にしたくないこの言葉に、
歌詠の町は揺れに揺れます。
自然保護か?雇用促進か?そもそも自然保護とは何だ?
「釣りをしたいから自然を守れ」という釣り人の声に、
説得力はあるのか。
それはただの「エゴ」ではないのか。
前作では歌詠のもつ自然が人の心を動かしました。
今回は、人が歌詠の自然を操ろうとします。
そして、結末は―。
面白いです。マジで。
今週のピカイチ度 ★★
僕も清水君になりたい度 ★
これを原作に映画化したい度 ★★★
(★3つで最高)
四六判上製288P
定価:2100円(税込)