書籍の棚から

つり人社書籍編集長Oがお送りする折々のおすすめ単行本情報。 内容はもちろん、本のオビや自社広告には書けなかったこと、 制作現場のコボレ話などを交えて紹介していきます。新刊だけが本じゃない! ときどきの息抜きコラム「今週のちょっと寄り道」もどうぞ。

2011年12月

2011年に生まれた単行本たち


多くの人にとって、特別な意味をもつ年になった2011年も,
あと数日を残すのみとなりました。

さて!
つり人社書籍編集部から今年はどんな本が
生まれたのか、ちょっと振り返ってみますね。

ちなみに長いです。覚悟!アチョーッ。

2011年2月
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『超明快レベルラインテンカラ』
石垣尚男 著
A5判並製128P 定価:1575円(税込)


書籍編集部の2011年はこの本から始まりました。

「毛バリをパッと打って、ガッと合わせれば釣れる」
テンカラの特徴をよくあらわした、かつ著者の石垣さんらしい
キャッチフレーズが印象的です。




逃がした魚

『逃がした魚は大きかった…。渓魚アユ編』
つり人社書籍編集部 編
四六判並製184P 定価:998円(税込)


月刊『つり人』の好評企画をまとめた1冊。
編集していて、名手たちのこうした体験談は、
つくづく「宝の山」だと実感しました。
本書を読むと、ここぞというときに起きる失敗には、
ある種の共通項が存在することに気がつきます。


2011年3月
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『友釣り無双 小澤剛の鮎戦術』
小澤 剛 著
B5判並製144P 定価:1890円(税込)


なんか写真が大きくならないので2冊載せてみました(笑)。
つり人編集部スタッフS君が担当してくれた本です。
著者の小澤剛さんは、メジャートーナメントを総なめにし、
「現代最強」と称される友釣りマン。
本のカバーに記された「最強のアユ釣り教書」の文字は、
飾り文句ではなく真実です。
現代最先端の友釣り技術の結晶をご一読ください!


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『日本尺名渓』
丸山 剛 著
A5判並製144P 定価:1680円(税込)


つり人別冊『渓流』などで、長年源流写真を撮り続けてきた
著者の集大成ともいえる一冊。
「天然、大イワナの楽園」。この言葉の真意は、
ご一読いただければ本書がただのガイドブックではないことと
ともに、きっとお分かりになっていただけると思います。
「尺イワナ地図」も楽しいですけれどネ。


2011年4月
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『コントロールド・フライキャスティング』
東 知憲 著
A4変形判144P 定価:2625円(税込)


『FlyFisher』滝・前編集長が全身全霊をかけて担当した
究極のフライキャスティング教書。
著者・東さんの「フライロッドのティップをコントロールする」という
明確なコンセプトのもと、最高レベルのアカデミックな解説が
展開されています。エクセレント!


2011年5月
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『北海道の鱒釣り』
奥本昌夫 著
A5判並製272P 定価:1890円(税込)


帯付きでどうぞ。久々の北海道本。
『FlyFisher』『North Angler's』などで優れたフィールドエッセイを
綴られている奥本さん渾身の処女作。最初はいくつかの連載をまとめて…
という割りに軽いノリだったのが、終わってみればほとんど書き下ろしに
近い作業に。それでも必死で奥本さんは原稿を書き切りました。
そして人生でも「奥様」という大魚を手に(釣られた、という別情報も…)。
掛け値なしによい本です。



2011年6月

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『バス釣りがある日突然上手くなる』
青木大介 著
四六判並製144P 定価:998円(税込)


バスの本を作るうえで最大の壁、それは著者候補の方が
トーナメントなどで超多忙なこと。
若手バスプロの雄、青木大介さんももちろんその一人でしたが、
ドトウの勢いで原稿を書き切ってくださいました。感謝!
バスフィッシング上達の貴重な「果実」が詰まってます。


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『アジング・メバリングがある日突然上手くなる』
LEON 加来 匠 著
四六判並製144P 定価:998円


この月は人気の「壁を破る超常識シリーズ」が2冊も出ました。
そして、「忙しさ」では、この方も負けてはいません…。
しかしLEONさんの筆力(ふでぢから、と読ませたい)、強し。
アジングの第一人者初の書き下ろし単行本!


2011年8月

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『うさぎ美味しい、かの山』
LEON 加来 匠 著
四六判並製192P 定価:1470円(税込)


こちらも帯付きでどうぞ!
月刊『つり人』の好評連載を、同タイトルで一冊にまとめました。
釣りやアウトドアのエッセイ・小説って、なかなか陽が当たらない。
でも、担当編集者として、また本好きの一人として、
これだけは声を大にしていわせてください。
「この本は本当に面白い!」
「だまされたと思って一度読んでみてください!!!」


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『東日本大震災を生き抜く』
鈴子陽一 著
四六判並製128P 定価:998円(税込)


2011年3月11日。この日起こったことは、
多くの人たちの記憶に深く刻み込まれ、
そしてそこから続いた激動の日々とともに
語り継がれていくことでしょう。

つり人社に入って約20年、
こういう本を作る日が訪れるとは、
夢にも思いませんでした。
著者の鈴子さんにとってもそれは同じだったと思います。
若い頃はアユ友釣りトーナメンターとして全国区で大活躍し、
故郷の釜石に戻られてからは実家の整骨院を継ぎ、
楽しい東北アウトドア釣りライフを満喫されていた鈴子さん。
そんな毎日が3月11日を境に一変しました。

車のバッテリーや懐中電灯で灯した明かりの下で書き綴った、
あるいは書き殴った震災の日記。そのとき、被災地では
何が起きていたのか。現地の人は何を思い、どう行動したのか。
ここにその生々しい記録があります。
(これも帯付きの状態です)


2011年10月
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『エギングがある日突然上手くなる』
弓削和夫 著
四六判並製144P 定価:998円


壁を破る超常識シリーズ、
「ツ抜け」はコーラとユーミンをこよなく愛するアングラー、
弓削さんのイカした一冊、エギング本です!
弓削さんならではの、ほんわか〜とした語り口調の中に、
キラリと光るエギングの真実がてんこ盛り。
かめばかむほど味の出る、いえ読めば読むほどエギングの
奥深い世界に気付かされる一冊です。

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『海ルアーのトリセツ』
つり人社書籍編集部 編
A5判並製128P 定価:1260円(税込)


弊社のベストセラー『結びのトリセツ 海釣り編』、
『結びのトリセツ 川釣り編』を意識した、
その海ルアー版ともいえる本です。
ビギナーにはフクザツ極まりない海ルアーの数々を、
超分かりやすくタイプ別にまとめ、解説しています。
ターゲット別早分かりルアータイプ検索も便利!


(はぁはぁ…だんだん疲れてきました…あともうちょっと…
しかし、誰だよこんなに本作ったの…オレだ…orz)


2011年11月
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『ロックフィッシュゲームがある日突然上手くなる』
佐藤文紀 著
四六判並製144P 定価:998円


ルアーメーカー「プロズワン」を
立ち上げたロックフィッシュアングラー・佐藤さんにとって、
この本は特別な、本当に特別な意味をもつ本になりました。
津波で被災した石巻市の自宅。
波に浸かって一度はダメになってしまった原稿データ。
明日をも知れない避難所暮らしの日々。
「必ず、原稿をもう一度書きますから待っていてください」
と言って、そこから約半年かけて完成させたのが本書です。

『ロックフィッシュゲームがある日突然上手くなる』は、
佐藤さんにとっては震災と津波被害からのカムバックの証であり、
希望の灯でもあります。
もちろん、純粋に釣りの本としても極めて完成度の高い、
ノウハウの凝縮された一冊であることに間違いありません。


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『2012年 東京芝浦標準 潮時表』

毎秋作るポケットサイズの潮時表。
今年は目に鮮やかなグリーン&ブルー。
潮回りや干満の潮位、タイドグラフ等が載っています。
首都圏にお住まいの釣り人には特に便利です。


2011年12月
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『タナゴ ポケット図鑑』
熊谷正裕・葛島一美 著
B6変形判160P 定価:2310円(税込)


あー!やっと大トリです。
つい先日発売になったばかりの最新刊。
さすがに詳しい説明は不要かと思いますが、
ひと言だけ言い添えますと、
「持っているだけでなんだかうれしくなる」そんな図鑑です(笑)。


…というわけで、以上、
弊社から2011年に発売された単行本を振り返ってみました。

長!





























『タナゴ ポケット図鑑』発売開始です!

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『タナゴ ポケット図鑑』
熊谷正裕・葛島一美 著
B6変形判160P全カラー 定価2310円(税込)

長らくお待たせいたしました!
本日より弊社WEBいいつり人ドットジェーピーにて
お買い求めいただけます。

こちらからどうぞ!
↓  ↓  ↓
『タナゴ ポケット図鑑』


『タナゴ ポケット図鑑』著者の「My best tanago photo」は?

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『タナゴ ポケット図鑑』
熊谷正裕・葛島一美 著
B6判変形160P全カラー
定価:2310円(税込)


本日は、著者のお二人に
「ところで、本の中で一番気に入っているタナゴの写真はどれですか?」
とおたずねしてみました。

熊谷さんは、タナゴ(通称マタナゴ)の項目で登場する
産卵期のオスの写真とのこと。
尻ビレの外縁部は真っ白、そして腹部が漆黒になっている
婚姻色の見事な個体で、

「ここまで婚姻色の出たタナゴのオスの写真は従来の図鑑では
見たことがありません」(熊谷)

そしてもうひとつ、ゼニタナゴの項目の1点も挙げられました。
デカイんです、この個体がまた…。10cmもあるんですよ。
今は保護エリアになっているので、ということで特別エントリーでした。


一方、葛島さんはどうかというと、
「アブラボテ!!」と即答。
その中でもベストは?とおたずねすると、
岡山県で釣ったオスの写真が掲載されているのですが、
その1点とのこと。
葛島さんは霞ヶ浦水系でのオカメ釣りに長年親しまれてきたので
ちょっと意外でしたが、

「アブラボテって、一目で分かるし、オスの個体の違いもいろいろ楽しめます。
それに、非産卵期でも独特のヌメッとした感じは失われず、
全シーズンをとおしてきれいなんですよね。僕にも簡単に釣れるし(笑)」

最後のひと言は謙遜だと思いますが、
お二人の答えがはっきりと分かれたのが面白かったですね〜。
そういった意味では、本書は釣り人・鑑賞者という2つの視点が
融合してできた、類を見ない個性の図鑑に仕上がっていると思います!

発売…あともうちょっとだけお待ちください!
(だれかサンタクロースのおみやげ袋に混ぜてくれないかしら。笑)

『タナゴ ポケット図鑑』発売日の行方は…!

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『タナゴ ポケット図鑑』(熊谷正裕・葛島一美 著)
B6変形判並製160P全カラー
定価:2310円(税込)

さてさて、何度もご紹介しているこの本ですが、
弊社WEBでは12月26日(月)から
お買い求めいただけるように作業を進めているところです!

当日になりましたら、ぜひこちら、
いいつり人ドットジェーピー
をのぞいてみてください。

もちろん全国の書店、釣具店、WEB書店さん等でも発売されますので、
お求めやすいところからどうぞ〜。


『タナゴ ポケット図鑑』に収録されたタナゴは何尾?

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『タナゴ ポケット図鑑』
熊谷正裕・葛島一美 著
B6変形判160P全カラー
定価:2310円(税込)

いよいよ今週末より発売開始!
弊社WEBにも近く登場します。

ところでこの『タナゴ ポケット図鑑』には、
いったい何尾のタナゴが入っているのか…?
そんなことを突然思いついて、数えてみました。

その結果、
なんと約160尾!ものタナゴたちが
収載されていることが判明。


「約」と書いたのは、
1枚の写真に複数のタナゴが写っていても、
写真1点=1尾として数えたため。
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こういうのも「1尾」として数えたわけです。
ですから大真面目にもっと細かく数えていったら
200尾は楽に超えるでしょう。

ちなみに、「一緒に釣れる魚たち」と題して、
タナゴ類以外に37種の魚たちも登場するので、
本全体での写真点数は、すさまじいことになっています。

いやはや自分でいうのもなんですがこの本、お買い得です。
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