書籍の棚から

つり人社書籍編集長Oがお送りする折々のおすすめ単行本情報。 内容はもちろん、本のオビや自社広告には書けなかったこと、 制作現場のコボレ話などを交えて紹介していきます。新刊だけが本じゃない! ときどきの息抜きコラム「今週のちょっと寄り道」もどうぞ。

2011年11月

『ロックフィッシュゲームがある日突然上手くなる』製作情報その3

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月曜日、著者の佐藤文紀さんから校正が届きました。
お電話で文字の直しを確認して、細部の調整等、
作業も大詰めを迎えています。


ここで少し本書の「背景」についてお話をさせてください。

宮城が産んだロックフィッシュ・アングラーの星、佐藤文紀さん。
佐藤さんは長年の夢だったルアーメーカー「プロズワン」を立ち上げ、
今春から本格的に業務をスタートさせようとしていました。
並行して本書の原稿執筆も進められていたのです。

まさにそのとき、3.11の東日本大震災が起こりました。

佐藤さんは仕事で仙台にいました。
大混乱の中、その日は身動きが取れず。
家族の身を案じて必死の思いで海に近い自宅近くまで来たときには、
津波の被害がひどくて道路も何もかもが水没していました。

佐藤さんは腰まで浸かった水をかきわけるようにして、
自宅があるはずの方角を目差しました。
家は何とか残っていました。家族も無事でした。
しかし津波はやはり大きな爪跡を残していたのです。
(次回につづきます)



本についての雑感。


大賑わいの神田古本まつりも無事終了して、
神保町にいつもの静けさが戻ってきました。

それにしても期間中はすごい人出でした。
弊社のボス(社長)は何やら掘り出しをした模様…。
スーさんノート


いいなあ。
僕には古本のカミサマは微笑んでくれませんでした。


さて。
お昼に書店さんを巡ると、
相変わらず目が回りそうな勢いで新刊本が出ています。

次々に登場する綺羅星のようなベストセラー。
牢名主のように棚に居座り続ける(笑)ロングセラーの本。
新刊の波に押されてこぼれて消えていく可哀相な本たち。

創刊があれば廃刊もあります。

当代きっての翻訳家にして、
アメリカ文学研究家の柴田元幸さんが編集長を務めて
おられる文芸誌『モンキービジネス』も、最終号に…。

素晴らしい文芸誌だったのになー。

いい本が売れる本とは限らない。
でも、商売をやっている以上、「いい本」の第一は、
やっぱり売れる本なんである。

でも。
売れない=いい本ではない、までは仕方ないとしても、
=価値のない本、では決してないはず。

弊社にもそんないぶし銀のような本があります。
出会ってくれるとうれしく思います。
いいつり人ドットジェーピー

そういえば先日、大手の古本チェーンの105円均一棚で
川上弘美さんの『真鶴』を見つけたときには
腰が抜けるかと思いました。
芥川賞選考委員も務める川上さんの、
渾身にして最高傑作(と勝手に信じている)が、
105円で売られているなんて…

これも時代なんでしょうか?


このたびはなんか滅茶苦茶な散文調でゴメンナサイ。

『ロックフィッシュゲームがある日突然上手くなる』…製作情報その2!

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本日は校正作業。

壱ノ扉〜伍ノ扉までを次々に読破、いや校正。
50項目以上もあって、ヘビーです。
目をつむればソイにアイナメ、メバルにカサゴ…
ああ〜デカイ口が迫ってくる…!

面白すぎますって、これ。

『ロックフィッシュゲームがある日突然上手くなる』…製作情報!

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カバーが先行して出来上がった、
佐藤文紀さんの書き下ろし新刊
『ロックフィッシュがある日突然上手くなる』は、
本文のデザインが終わって校正作業に入りました。

佐藤さんのもとには昨日その校正刷りが届いたのですが、
本日電話をいただき「もう2回読みました」…早い!
そして、佐藤さん曰く、

「いや〜自分で書いてて言うのも何なんですが…
読めば読むほど面白いです(笑)」

編集者としては滅茶苦茶心強いお言葉。

こっちも気合入れて校正しよう!

ロックフィッシュファンの皆様、今しばらくお待ちを。
(11月下旬発売予定です)


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