書籍の棚から

つり人社書籍編集長Oがお送りする折々のおすすめ単行本情報。 内容はもちろん、本のオビや自社広告には書けなかったこと、 制作現場のコボレ話などを交えて紹介していきます。新刊だけが本じゃない! ときどきの息抜きコラム「今週のちょっと寄り道」もどうぞ。

2011年11月

『ロックフィッシュゲームがある日突然上手くなる』発売してます!

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『ロックフィッシュがある日突然上手くなる』
佐藤文紀 著
四六判並製144P 定価:998円(税込)

書店・釣具店・WEB等にて絶賛発売中!

弊社WEBはこちらからどうぞ。
(内容等もすこしご覧いただけます)
いいつり人ドットジェーピー




『ロックフィッシュゲームがある日突然上手くなる』今週末にWEB登場予定


見本本が届いたので着せ替え遊び中。


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帯付き。こうして発売されます。

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帯を取るとこんな感じ。ロックフィッシュですね〜。


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帯の裏表(クリックるすと大きくなります)。


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ちなみに、カバーを外すとこうなっていますね。


あー楽しー!

(変態ではありません、念のため)


『ロックフィッシュがある日突然上手くなる』
佐藤文紀 著
四六判並製144P 定価:998円(税込)

今週末には弊社WEB(いいつり人ドットジェーピー)にも
商品としてUPされる予定。同WEBはじめ、
全国の書店・釣具店、他WEB上でも順次お買い求め
いただけるようになると存じます。

もう待てないよ〜、という方は、
それまで佐藤文紀さんのブログ

PRO’S ONE  FUMI’S BLOG

をお楽しみください。
どうぞよろしくお願い申し上げます。




ちょっと前に作った本を振り返ってみる。その3『うさぎ美味しい、かの山』

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『うさぎ美味しい、かの山』
LEON 加来 匠
四六判並製192P 定価:1470円(税込)


梅雨明け直後くらい、7月下旬に作りました。
夏休みシーズンですが、子どもの頃の夏休みの
宿題とは違って、編集作業はメチャ楽しかった。
カバーイラストの子どもの絵も、夏休みしてます。

編集者がノリノリで作った本って、読者の方が
読まれても「面白い!」と言ってくださることが多い。
WEBのアマゾンにも、
「レオンさんの(=釣り人としての)ファンなので購入しましたが、
予想をはるかに超えて面白かった」というコメントが
寄せられていたのを見て、本当にうれしかったです。

昭和30年代ニッポンのとある片田舎を舞台とする
この本の物語について、本の帯の裏側にある文字を
ここに引かせていただきます。

ウサギをシバキ、カニやカエルを釣り、魚を手づかみにし、
野鳥を獲り、皆で分け合う―。
長崎の片田舎を舞台に子供たちが躍動するこの物語は、
豊かな天然自然と、そこに属するさまざまな生き物との
ふれあいや、そこに暮らすことでこそ体現しうる日常
生活が大きな背景となっています。
タフでいつも明るく、辛いことなど何もないかのごとく
振舞っていた農村の母たち。我が子と変わらぬ
さり気ない慈愛で近隣の子供たちを包み込んでくれていた
爺や婆が当たり前にいた、戦後のあの時代。
それは、とても貧しくつつましい生活であったけれど、
「古里」が最も美しい輝きを放っていた時でも
あったのかもしれません。


うさぎ美味しい、かの山。
本の中で語られるその「古里(ワンダーランド)」は、
あなたの心の中にもきっとあります。
たとえ忘れかけていたとしても、思い出させてくれる、
そんな共振力のある一冊です。
出会っていただければ幸いです。

主人公のたあちぁんと、とくちゃん、ちんかんち、
ふとかんち、そしてゲン爺たちが繰り広げる、
笑いと驚愕、そしてちょっぴり泣けてくる、物語。

本当は大書店の文芸新刊コーナーに
堂々と置いて勝負したい大傑作なんです!

本屋大賞にノミネートしたいくらい…。
本の雑誌でベスト10に入ったっておかしくないくらい…。

みなさんどうか応援してください!






ブログの文章スタイルについて思うこと


Basser Allstar Classic 2011
今週末の天気がちょっと心配です。

…ところで、こんな書き出しからしてそうなのですが、
どうしてブログの文章スタイルって
こうも似通ってしまうんでしょう。

横組み縛りなのは仕方ないとして、
だから1行文字数も長いと読みづらいから、
センテンスを短くするのも、まあ、わかる。こんなふうに。

でも、どうしてみんな行あきを多用するんだろう。

しかも、1行あきならまだしも、


こうして2行あけてみたり、



なかには3行あける人もいる。
もっとすごいのになると、














と思ったあたりで文字が再登場するというあけ方まで
あって、う〜んとなってしまうのです。

そして、文体。
文体を話し言葉に置き換えると分かりやすいのですが、
この文体もまた見事に似通っている。
これはブログだけじゃなくて、某巨大掲示板の
書き込みも、そんな気がします。
みんながおんなじようなしゃべり方(書き方)をしてる!
(ように感じることが多い)

なんて書いている僕自身のブログからしてそうである。
(そしてちゃっかり行をあけてみたりする)

なんでブログで横組みにすると、こーなってしまうのか。

いや、別にブログ批判みたいなことをしたいのではなく、
どうやったら自分らしい(っていうこのフレーズもよく耳に
するな)文章で書けるのかという、素朴な悩みなんです。

え?お前編集者だろって?

ああ、これも使い古された書き方だ…。

誰かなんとかしてください。

とにかく週末、予報が変わって天気が好転しますように!

ちょっと前に作った本を振り返ってみる。その2『東日本大震災を生き抜く』

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『東日本大震災を生き抜く』
鈴子陽一 著
四六判並製 定価:998円(税込)


残暑の最中、8月下旬に作りあげた本です。

著者の鈴子陽一さんは、釣り人にとっては
『友釣り強化書』でおなじみの友釣りマン。
トーナメンターとしての第一線を退かれた後は
故郷の岩手・釜石で整骨院を継がれ、
海・川釣り三昧といううらやましい毎日を送られていました。
そう、あの日までは…。

3.11.2011.東日本大震災と、押し寄せる大津波を
地元・釜石で体験した鈴子さんは、
その日から何かに憑かれたように一日の記録を
残し始めました。誰に頼まれたわけでもなく…。

当時の心境を、鈴子さんはあとがきに
こう記されています。

ただただ夢中で書き続けた。
後々のために……。
自分のために……。
そのとき、その瞬間何を見て、何を思い、何を考えたか。

その一部は、貴重な言葉として、
本の帯にも使わせていただきました。

被災された方たちは、あのときからの一瞬一瞬が、
まさに死ぬか生きるかの連続だったのでしょう。
鈴子さんはその個人体験を、赤裸々に書き綴りました。
いや、書き殴ったといったほうが正確かもしれません。

ここにはマスコミが取材してまとめ上げた記録とは
別の視点の、個人の体験が詰まっています。
僕は、鈴子さんの原稿を一冊の本に編集していく過程を
通じて、その体験の一部を共有しました。

読む価値のある本です。

どうか、是非。

個人的には、

「がんばろう釜石
 みんなでがんばろう」

とマジックで記されたビニールの風避けの写真と、
「スナックのママたちの絆」
と題された文章が、とりわけ好きです。


そういえば昨日、
冬支度(断熱)をしている被災地の仮設住宅のようすを
TVのニュースで見ました。
今日は首都圏も寒いです。
北国の皆様、どうかお大事に。







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