書籍の棚から

つり人社書籍編集長Oがお送りする折々のおすすめ単行本情報。 内容はもちろん、本のオビや自社広告には書けなかったこと、 制作現場のコボレ話などを交えて紹介していきます。新刊だけが本じゃない! ときどきの息抜きコラム「今週のちょっと寄り道」もどうぞ。

2009年12月

山の仕事、山の暮らし   高桑信一

img-Z29150545-0001

みなさま、今年もお世話になりました。

本年最後にご紹介する本は、
『山の仕事、山の暮らし』(高桑信一)。
読み応えのある一冊です。

本書は、別冊つり人『渓流』の連載「山に生きる」を
一冊にまとめたものです。
著者の高桑さんはこの連載を通じて、
約10年にもわたって山に生きる人々の暮らしを追い続けました。
本に登場する19人の人たち−ゼンマイ採り、山小屋の女主人、
山椒魚採り、奥山の蜂飼い、漆掻き、炭焼き−
彼・彼女(あるいは夫婦)たちの山に沿った仕事と暮らしぶりが、
たんねんな取材に裏付けられたその文章によって
鮮やかに描き出されてゆきます。

1993年の連載開始以来、著者はまた、取材を通して
山に生きる人たちが次々にその姿を消してゆくのを
見続けてきました。放っておけば誰知るところもなく
消えていった人たちの暮らしを、その豊かな最後の光を、
著者は掌に掬いとるようにこの本に書き記したのです。

時計の針は一日24時間を刻みますが、
人間一人一人を同じように通り抜けていくとは限りません。
ここにあるのは、自然に寄り添い、自然に支えられて生きてきた
人たちの、ゆっくりとした時の流れの記録です。

あなたもどうぞ、本書を通じて忙しない時間の流れを、
しばし緩めてみませんか。

(お求めはこちらから。ただいま全国送料ほぼ無料)
山の仕事、山の暮らし
四六版上製448P 定価:2520円(税込)

掛け値なしの傑作です。

今週のピカイチ度★★★
渾身のルポ度★★★
消えゆく日本の名もなき暮らし度★★★
(★3つで最高)

新年もよろしくお願い申し上げます。よいお年を。

キモパン! カワハギ釣り地獄   宮澤幸則

img-Z25153410-0001

冬のスター、真打ち登場!
寒い釣り場も熱く燃え上がらせるターゲット、
それはカワハギ
誰もが気軽にスタートできて、
そのくせ奥は果てしなく深い。
一度でもこの釣りの面白さを知ってしまったが最後、
アナタも おちょぼ口の魔魚のトリコになってしまうこと
必死であります!
肝やら刺身やら絶品の味わいも「魔魚」の称号にふさわしく…。

本書はそのカワハギ釣りのテクニックを、イチから上級クラス
まで、あますところなく解説。
著者は、カワハギ釣りとグローブライド(旧・ダイワ)に
この人あり!のトップアングラー”宮ちゃん”こと宮澤幸則さん。
あなたの知りたい(食べたい、ではなく)キモのキモが、
しっかり書かれています!

お求めはこちらから。ただいま送料ほぼ全国無料!
キモパン!カワハギ釣り地獄
宮澤幸則 著
定価:1365円(税込)

今週(冬)のピカイチ度★★★
他ジャンルの釣り人もハマる面白さ度★★★
読んだら「勝てないアイツ」にもきっと勝てる度★★★
(★3つで最高)

寿晴の実践・和竿作り  寿晴(じゅせい)

img-Z22131448-0001

弊社の「隠れヒット」本です。
江戸和竿と聞いて、一部のマニアが使うもの、高嶺の花ならぬ
高値の品というイメージをお持ちではありませんか?
ところがところが。
意外というか今でも和竿のファンは多く、
中には「自分で作ってしまえ」という器用な方もいらっしゃいます。
とはいえ、やはりそこは職人技の世界。
まして、手順や方法がわからなければどうにもなりません。

そこでこの本の登場です。
本書では、現役の江戸和竿師である寿晴さんが、ガイド付き船竿の製作を写真・図版付きでていねいに解説しています。
アマチュアを対象に「趣味の和竿作り」教室を続けてこられた寿晴さんの冒頭の言葉「皆さんも、職人になるのは至難なことですが、職人並みの仕事をすることは可能です。要するに、職人でなくてよい、一流のアマチュアになっていただきたい。そんな思いを込めてまとめたこの書がみなさんの一助になれば幸いです」には、大きな説得力があります。

お求めはこちらから。ただいま全国送料ほぼ無料!
寿晴の実践・和竿作り
寿晴 B5判96P全カラー 定価:2100円(税込)


今週のピカイチ度
釣り人の自己満足度★★★
これでアナタも一平じいさん度★★

「あの谷のむこうに」はじめての感想

img-Z18124558-0001


日経ナショナルジオグラフィック社で顧問を務めておられる
大河原暢彦様から同社の新刊を頂戴しました。

『プラネット ウォーカー』ジョン・フランシス(尾澤和幸 訳)
定価:1890円(税込)
日経ナショナルジオグラフィック社


主人公(著者)は、1971年にサンフランシスコ湾で起きた
原油流出事故を目撃したことをきっかけに、車に乗ることを止め、
徒歩の生活を始めるとともに、さらに数年後には、周囲との
言い争いを避けるために口を聞くことも止めてしまう。
だからといって家に引きこもるわけではなく、
自分なりの流儀で、社会と真正面からかかわっていく…。

まだ読んでいる途中ですが、
自宅から160キロ先にある大学から講義の依頼が来ると、
予定日の5日前に徒歩でそこに向かったりと、
なかなか衝撃的な著者の毎日が綴られています。
20世紀後半の社会で、18世紀産業革命以前の暮らしを
しようとするとどうなるのか?的なドキドキ感とともに、
著者が次々に体験していく新鮮な感動が読み手にも伝わって
きます。
しかしこの人、これからどうなるんでしょうね…。

読んでいてひとつ、ふと思ったことがあります。
本の中では、彼が車に乗らず言葉も話さないことで、
当然ながら周囲の人間が怒ったり戸惑ったり彼を認めたりします。
でもそれは、立場や方法はどうあれ、ヒトとヒトがお互いにコミットメント
しようとする姿勢の結果であり、基本的に相手の個性や人格を
認め合っているからこその反応なのだと感じ取れます。
そのように個人を大切にし合う国民が、国外では軍隊を派遣して
大勢の人を遠くから殺しそれを(どんな理由があろうと)正当化
しているのは、どういうことなのだろう…?と。

さて。
img-Z08154248-0001
実は上記の本を頂戴した折に、弊社の新刊
「あの谷のむこうに」を贈呈差し上げました。
数日後、電話でお話する機会があり、

「小野君、あれは、フィクションなの?」
「境目の見えないノンフィクション&フィクションです(笑)」
「そうか…うまい(小説だ)ね」

著者=村田さん独特の文章スタイルを楽しんでいただいている
ようで、就寝前に読んでくださっているということと、本の手触り感が
いいという話に、編集者としてとてもうれしい思いがしました。

みなさまもどうぞ、お休み前にいかがですか。
全国の書店、釣具店ならびに弊社でも市販開始となりました!

お求めはこちらから。ただいま全国送料ほぼ無料でお届けできます!
「あの谷のむこうに」
定価:1680円(税込)


あの谷のむこうに  来週発売!

img-Z08154248-0001


昨日、弊社に見本本が搬入されました。

実物を手にとって触れてみると…やっぱりいい。最高です。
今回はカバーの紙にこだわり、ものすごい数の紙見本の山と
取っ組み合いをしたのですが、選び抜いた甲斐があったと実感。
イラストレーター幸山さんの絵に、しっとりとマッチしています。

帯は、目次だと思っていただければ幸いです。
いろんなイラストが象徴する、素敵な、不思議な、鮮やかな物語が
詰まっています。帯のイラストは裏にもありますから、
書店や釣具店でぜひ手にしてみてください。

ただ今、印刷所では市販用の製品を急ピッチで製作&搬送中。
来週半ばには全国の書店、釣具店等でお買い求めいただけると
思います。もちろん、ご予約は今からでも。
また、弊社宛てに直接ご注文いただくことも可能です。
(弊社WEBにUP次第、改めてご案内申し上げます)

定価は1680円(税込)。
ボリュームは、前作「山を上るイワナ」を大幅に上回る240P。

「あの谷のむこうに」 by 村田 久

カミング・スーン!






記事検索
QRコード
QRコード
TagCloud
livedoor プロフィール
  • ライブドアブログ