書籍の棚から

つり人社書籍編集長Oがお送りする折々のおすすめ単行本情報。 内容はもちろん、本のオビや自社広告には書けなかったこと、 制作現場のコボレ話などを交えて紹介していきます。新刊だけが本じゃない! ときどきの息抜きコラム「今週のちょっと寄り道」もどうぞ。

2009年10月

平成の竹竿職人     葛島一美

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さて、秋の大読書月間も終わり(始まりも終わりも勝手で恐縮です)、
いつもの弊社の単行本紹介に戻ります。

本書は江戸和竿の和竿師を中心に、川口・鳩ヶ谷など首都圏近郊に
工房を構える39人の和竿師とその作品をオールカラー(!)で
丹念に紹介しています。
著者は一人ひとり和竿師を尋ね、竿造りの真髄から竿師の人となり、
釣りの話はもちろん意外なエピソードまで、和竿にまつわるさまざまな
話を聞きだしては本書に綴っています。そのすみずみに、和竿と
和竿師への限りない愛着と敬愛の精神が感じられます。これは、
台東区の東上野に生まれ、小さな頃から下町で釣りに親しんできた
著者だからこそ作り上げることのできた一冊ともいえましょう。
中には刊行後、お亡くなりになられた和竿師の方もおられます。
そういう意味では、二度と作ることのできない貴重な本でもあります。
2002年の刊行以来、おかげさまでその価値が多くの方に認められ、
何度も重版をさせていただいております。

「和竿なんて高いし自分には関係のない特殊な世界だ」とお思いの
方も今では多いことでしょう。
でも、その魅力を一度でも体感してしまうと、もう離れられない魔力的
ともいえるエッセンスが和竿にはあります。
特に、竹ならではの感度と味わい、漆塗りの美しさ、天然素材のもつ
やさしい手触り感、それに何にも増して注文竿となれば、
世界にただ一竿、己の竿を誂えるという喜びがあります。
和竿の素晴らしい世界を、ぜひ本書で体感してみてください。
和竿入門者の方のためのアドバイスコーナーもあります!

ご注文は下記からどうぞ(ただ今送料ほぼ全国無料!)

平成の竹竿職人
B5変形判並製160P全カラー
定価:2625円(税込)



今週のピカイチ度 ★★★
和竿は天然エコ素材100パーセン「度」 ★★★
「江戸の粋ならこの一冊」度 ★★★

秋の大読書月間!?その3               バチカンの素顔 バート・マクダウェル著       ジェームズ・L・スタンフィールド写真

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神保町はもうすぐブックフェスティバルです。晴れますように。
(詳細は10月6日付け「今週のちょっと寄り道」をご参照ください)

と言うわけで秋の大読書月間その3は、
「バチカンの素顔」(日経ナショナルジオグラフィック社)
「ナショナルジオグラフィック日本版」社長(当時)・大河原暢彦様から
いただきました。大河原様には、以前弊社刊行物「幸福の森」に
まえがきを寄せていただいたことがあるのです。

さて本書ですが、ちなみに本の帯によると、
この国(バチカン市国)の面積は大きな公園よりも小さいとか
(アメリカのセントラルパークの8分の1)。
しかしその信徒(カトリック)は世界に11億人(!)。
すごいですね。
内容ですが、1年に及ぶ交渉の末、教皇秘書からついに招待を
受けた写真家がベールに包まれたその内部を密着取材。撮影した
貴重な写真の数々と、文章で綴る写真解説書です。頁を開けば、
読者もまた招待された写真家の目を通してバチカン独特の世界を
追体験できることでしょう。壮麗な建造物、信仰に生きる人たち、歴史、権力、争い、祈り…すべてが(特に信仰を持たない私のような者には)想像を超えていて圧倒されました。
興味のある方はこちらへどうぞ。
(版元=日経ナショナルジオグラフィック社HP)


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ちなみにこちらは弊社が誇る写真集「幸福の森」(津留崎 健)。
北は稚内周辺から南は鹿児島まで、南北約2700kmの
フライ旅が楽しめます。
フライフィッシングを通して日本の自然、その色彩美を
収載し尽くしました!これからのオフシーズン、
またクリスマスプレゼント候補にぜひどうぞ。
詳細は下記弊社HPより。
「幸福の森」(津留崎 健)

秋の大読書月間!?その2               精霊のクロニクル   平谷美樹

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勝手気ままに始めてしまった「秋の大読書月間」。
第2弾は「精霊のクロニクル」です。
(写真クリックで大きくなります)
著者の名前に見覚えアリの方は、

1.SFファン
2.弊社単行本「歌詠川物語」の読者
3.弊社刊行物「FlyFisher」のファン

のいずれかに該当されると思います。
著者の平谷美樹(よしき)さんは、岩手在住の作家にして
フライフィッシャー。「エリ・エリ」で小松左京賞を受賞されるなど、
スケール感のある力強い作品を次々に発表されています。
また、数年前には「FlyFisher」誌上で「歌詠川物語」を連載され、
「泣ける本格フライフィッシング小説」として好評となり、
単行本「歌詠川物語」「歌詠川物語?」が弊社から発売中です。
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さて、「精霊のクロニクル」ですが、これは今年8月に
刊行された平谷さんの最新作。
都心に暮らす不登校の中学生の少年は、繰り返し見る
不思議な夢(原始時代の狼を守護神とする一族の夢)
を通して原始時代の祖先の世界へシンクロしてゆく。
そこでは人は森に暮らし、獣や精霊と交信する力を持っていた。
そして少年の体には一族の「しるし」と同じ狼の印が…。
旧石器、縄文そして弥生という広大な時空の彼方に繰り広げられる
人類のクロニクル。少年はそこに何を見たのか。

アイヌの言葉の力を借りて再現されていく原始社会は
リアルさが際立ち、読み手をぐいぐいと引き込んでいきます。
森と川の好きな釣り人は、必読です!
「精霊のクロニクル」の情報はこちらまで
(版元の角川春樹事務所のHPです)



秋の大読書月間!?その1               My Fevorite Fountain Pens 神谷利男

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はい!というワケで、いきなり何の脈絡もなく始めてしまった
「秋の大読書月間」
種明かしをしますと、縁あって今年私がいただいた本を
少しご紹介してしまおうという魂胆であります。

トップバッターのこの本、
表紙を見てすぐにピンと来た人は…疑いもなく万年筆フェチです。
そこのアナタ!いまさら隠そうとしてもだめですよ〜(笑)。
そして次に、著者の名前に見覚えのある方は、
きっとフライフィッシャーではないでしょうか。

著者の神谷利男さんは、弊社から「ペーパー・フライズ」という
素敵な本をお出しになっておられる方です。
本業は商業パッケージのデザインで、
大阪と東京にデザイン事務所をお持ちです。

幼い頃から絵を描くことが好きだったという神谷さんにとって、
文房具、特に筆記用具は縁の深いものだといいます。
万年筆を本格的に意識するようになったのは社会人になってから。
以来、デザインの仕事の作業がどんどんコンピュータ化される中で、
「書くもの」としてのツールへの思いは逆に高まりを見せ、
そこからさまざまな「万年筆の旅」が始まってゆく…。

本書は33本の万年筆への著者の思いを、写真と絵とエッセイで
綴ったもの。各万年筆で書いた著者の書き文字も添えられ、
写真はモノクロームで、非常にしっとりとした味のある一冊に
仕上げられています。
企画・編集から撮影、デザインまですべて著者本人という
まるで山下達郎のアルバムのような本(笑)。
万年筆の好きな人にはもちろんですが、素敵な装丁の本に
出会うとどうしてもほしくなってしまうという本好きの人にも
強くお勧めしたくなる一冊です。初版300部の限定本。
興味のある方は、本書の販売を扱われているこちらまでどうぞ。
Pen and message.
万年筆の素敵なHPです。

第19回神保町ブックフェスティバル

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なかなかイケてるイラストでございます。

来る10月31日(土)、11月1日(日)の2日間、
弊社のある東京神田・神保町にて
「第19回神保町ブックフェスティバル」が開催されます。
上はその案内パンフレット。
神保町といえばご存知「本の街」。
この2日間は、さくら通り&すずらん通りにて、
掘り出し物多数とうわさの「本の得々市」が開かれます。
弊社も出店しておりますので、お越しのさいには
ぜひのぞいてみてください。
また、この期間を挟んだ10月27日(月)〜11月3日(火・祝)
には、「第50回 東京名物 神田古本まつり」も開催されます。
神田神保町古書店街最大のイベントと称されるこちらも
ファン多し。まさにお祭り気分で楽しいですよ。
読書の秋に、是非!

いずれも詳細は下記、
http://jimbou.info/
までどうぞ。

オマケ。ここ神保町は本の町以外に、30軒以上ものカレー屋さんがひしめく「カレー屋の街」としても有名。お越しの際にはランチにカレーの食べ比べなども楽しいかも。不案内な方には、コメント欄にご質問いただければ、カレー屋さんに限らず、喫茶店等お勧め店を勝手にご案内、しちゃうかも!?ただし勝手な個人の好みゆえ、あくまでご参考程度に…(笑)。
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