書籍の棚から

つり人社書籍編集長Oがお送りする折々のおすすめ単行本情報。 内容はもちろん、本のオビや自社広告には書けなかったこと、 制作現場のコボレ話などを交えて紹介していきます。新刊だけが本じゃない! ときどきの息抜きコラム「今週のちょっと寄り道」もどうぞ。

2009年05月

鮎釣りをやってみよう(伊藤 稔)

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関東地方では早くも興津川・狩野川などが鮎釣りの解禁を迎えました。
そこで、この一冊。

書名のとおり、
「鮎釣りをやってみよう」と思っている方を対象とした友釣りの入門書ですが、実は「自分は中級」と思っている方にも相当タメになることが山盛り書かれています。
また、釣りの後輩がいらっしゃる方は、本書をお読みになられることでよりよい指導力を発揮されることと思います(師匠の隠れ虎の巻、ですね)。

著者の伊藤稔さんは言わずとしれた超一流の友釣りマンですが、釣りの解説をされても「超」一流です。数ある釣りの中でも敷居が高いイメージのある友釣りを、本当にわかりやすく、やさしく解説してくれるのです。
「わかりやすいようにマンガをたくさん入れよう」ということで、
写真のようなマンガのカット(マジで1Pマンガもあります)多数のほか、
ayu2ayu3なんとイラストは伊藤さんが自らPCで作成したもの。
釣りのイラストを著者の意図通りに作るのは非常に難しいのですが、
著者がそれをやってしまうのだからこれはもう天下無敵、言いたいことがダイレクトに伝わってきます。この一冊があれば、ビギナーの方はもちろん「オレは中級だ」のあなたも、今シーズンの鮎釣りが楽しくなることは間違いないでしょう。

今週のイチ押し度 ★★★
不滅の入門書度 ★★★
もっと上手になりたい人にも超役立つ度 ★★★

お買い物はこちらからどうぞ。ただいま送料無料サービス中(一部地域を除く)
鮎釣りをやってみよう
伊藤 稔
A4変形判190P
定価:2310円(税込)

関西で注目度急上昇か!

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大阪出張所で孤軍奮闘中の小社熱血営業マン=岡ちゃんこと岡村君からTel!

「え〜ヒロシさん!ザ・ギャンブルフィッシングのカバーの文字のアレ、SOWBELLYってどんな意味でしたっけ?」

ショップさんから上記の質問がガンガン入り、手もとに本がないので自分もワカラン、教えてください、とのこと。

本にはカバーの袖(カバーをめくったところです)に記してありますが、ここでももう一度ご説明いたしましょう。


こちら、その袖部分です。
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SOWBELLY
いかにもって感じですね。

しかし、さすがは関西。バス感度高し。
おかげさまで本への反響ガンガンです!
(ちょっとだけ誇張してますが…まぁいいじゃないですか)
でもここだけの話商売抜きで言っちゃいますけど、マジで面白いですよこの本は。買って損はさせません!どうか手にとってみてください。




たなご大名(潮見三郎)

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日経ナショナルジオグラフィック社の大河原暢彦様から本を戴きました。
世界を変えた100日
同社は世界最高峰のクォリティーを誇る自然地理誌『ナショナジオグラフィック』の日本版の版元。
大河原様は同誌編集長、同社社長を経て今春から顧問を務めておられます。フライフィッシングがお好きなことから、ときどき会ってお話する機会を賜っています。
それにしてもこの本…帯が4C刷り(しかも紙もよいものを使っておられる)というだけで装丁フェチの僕は一発KOされました。コメントは佐藤優さん。
「世界は明日、変わるかもしれない。」カッコいいなあ。
カバーの装丁も素敵です。
内容ですが、”ナショジオ”らしくタイトルの「世界を変えた100日」を、カメラ・アイを通して切り取って見せています。ジャンルは政治・社会・戦争・人の偉業・病・音楽・飢餓・宇宙…と非常に多岐。それらの写真の1枚1枚が凄い。
たった1枚の写真が見る人に「歴史の一瞬」を語りかけてくる。
写真のもつ力を再確認させてくれる本です。


さてさてそれでは今週のピカイチ本のご紹介に参りましょう。

tanagaoたなご大名
弊社が誇る、隠れた名著シリーズ&ファン多し「つり人ノベルズ」シリーズからのエントリーです。

実は昨日、会社帰りの電車の中で読みました(笑)。いや、新書サイズなので読みやすいんですよこれが。

そして、面白い!

本書は表題の「たなご大名」ほか、「百両の鮎」「鮎物語」「幕末横道伝」「いいか、喜助」の5編が収められた短編小説集です。

内容は…
釣りとは人が魚を釣るもの。ところが本書ではそれがあべこべというか、登場人物が次々に釣りに「釣られて」いく。自分たちの運命を左右・翻弄されていくのです。
そういえば僕たちも魚を釣ってるつもりで、本当は自分たちが釣りという遊びのもつ一種の魔力に釣られちゃっているのかもしれません。
たなご釣りに熱を上げる殿様に振り回される家来たち。脱藩した武士と釣りの意外な出会い。「釣れない」鮎を釣ろうとする男。釣り好きな旦那の「釣りのお供」を務める使用人。著者は各編に登場する人間たちを、釣りを通して、人が本来もつ哀しみを織り交ぜながら面白おかしく生き生きと描写します。

読書の釣りも、いいものですよ。
たなご大名
新書版 定価:998円(税込)

今週のピカイチ度 ★★
タイトルコピーに技あり度 ★★★
武士もなかなか大変だ度 

ザ・ギャンブルフィッシング                 (モンテ・バーク/伊藤宗道 訳)

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「ザ・ギャンブルフィッシング」
本日、印刷所から見本誌が届きました。

完成です!

ここまでの道のりの
なんと長かったことよ。

感・無・量。

営業部アダチこと足立君は
さっそく問屋営業へ。
ガンガン売るぞー!!!!


みなさまお近くの書店、釣具店等では、来週月曜、5月25日頃から
お買い求めいただけます!もちろんご予約・ご注文も!
弊社HP上でも今週金曜日から
ネットショッピングにて
お買いものができる予定です。



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なんかうれしくって
ならべてスキャンしてみました。
厚いぞ「ザ・ギャンブルフィッシング」!
本の幅が2.6センチも…。
Too Hot!(違う?いや違わない!)







エディターズ・ブルー!?


阿寒湖のフライフィッシングフェスタ
にぎわってるかなぁ。


ここは東京・神保町。
毎日椅子に座り続けてMy下半身はむくみ気味。



今月末に発売予定の最新刊『ザ・ギャンブルフィッシング』の
編集作業がすべて終わって、いつもそうなんですが、
そのあと一瞬「精神のほら穴状態」のようなものにストンと落ちることがある。
僕は個人的にそれを「エディターズ・ブルー」とひそかに名付けています。
ちなみに五月病とは何の関係もありません。


で、閑話休題。
今日は帰りにこんな本でも読もう。
kawakami
ビトウィン
ド貧乏だった頃の、川上健一さんのエッセイ集。
ウチの本じゃないんですけど。

本に登場する著者の一人娘「ヅキちゃん」が
ホントにかわいい。
盗作騒ぎで最近世間をにぎわした某出版社の
ディズニー本とは違って、
家族の素朴な感動がこの本には詰まっている。
身体を壊して、奥さんと娘さんと始めた田舎での暮らしが、作家としてカムバックを果たすまでをゴールに生き生きと描かれています。

「本の雑誌」2001年ベスト1に輝いた一冊。

PS あっそうだ! ディズニーで思い出したんですが、
この本にもディズニーランドでの著者とその家族の出来事が
登場します。作り話ではない、本当の感動ズッコケ?エピソードです。
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