皆様たいへんご無沙汰してしまいました。
(…といっても、ここにたどり着かれる方はとても少ないのですが…)
12月の新刊の編集に熱中するあまり、更新をすっかり怠っていました。
小社の月刊誌『FlyFisher』にエッセイ「えっちらおっちら道草だより」を
連載されている村田久さんの本を今、作っています。
上の画像は、その仮・カバーイメージの一部。
カバーの絵は現在完成していて、そちらにはカワイイ動物が一頭、
紛れ込んでいます。
森の陰から、そっと釣り人(村田さん)の様子をうかがっています。
本が出たら、捜してみてください。
本書の内容ですが…
本当に素敵です。だって、やってて(編集)楽しいんだもん!(笑)
作っていて、愛情が湧いてくる本って、
もうこれがあるから編集稼業続けていられるんじゃないかってくらい、
ジュ・テームなひとときなんです。ああ、幸せ…。
え?
それちょっと変態的じゃないかって??
いえいえそんな。
だって翻訳家の柴田元幸さんなんか、翻訳をされる時には、
仕事机に原作者の顔写真を置いて、
「私に任せておきなさい!」「大船に乗ったつもりで!」とか、
語りかけながらお仕事をされている、と著作『愛の見切り発車』の中で
記されていたと記憶しています。
これを「愛」と言わずしてなんと言いましょう。
それにしても『あの谷のむこうに』。
いやー、読んじゃいますねこれ。
連載で毎月読んでいる作品でも、一冊の本になると、
それまで目に見えなかった流れのようなものが浮かび上がってきて、
また違った印象があります。
渓流にたとえるなら、瀬があって、淵があって、落ち込みがあって、
という一つ一つの作品が一冊になることで、美しい一つの川になったような。
しかも、それぞれ大幅な加筆・修正が行なわれ、味わい深さが
一段と増しています。
幸山義昭さんのイラストも、素晴らしいです。特にカバーの絵!
もうね、一刻も早く皆様にお届けしたい気持ちでいっぱいです。
あと、初版は帯が付くのですが、この帯も、いいですよ〜。
『あの谷のむこうに』
12月中旬発売予定!乞うご期待を。
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