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はい!というワケで、いきなり何の脈絡もなく始めてしまった
「秋の大読書月間」
種明かしをしますと、縁あって今年私がいただいた本を
少しご紹介してしまおうという魂胆であります。

トップバッターのこの本、
表紙を見てすぐにピンと来た人は…疑いもなく万年筆フェチです。
そこのアナタ!いまさら隠そうとしてもだめですよ〜(笑)。
そして次に、著者の名前に見覚えのある方は、
きっとフライフィッシャーではないでしょうか。

著者の神谷利男さんは、弊社から「ペーパー・フライズ」という
素敵な本をお出しになっておられる方です。
本業は商業パッケージのデザインで、
大阪と東京にデザイン事務所をお持ちです。

幼い頃から絵を描くことが好きだったという神谷さんにとって、
文房具、特に筆記用具は縁の深いものだといいます。
万年筆を本格的に意識するようになったのは社会人になってから。
以来、デザインの仕事の作業がどんどんコンピュータ化される中で、
「書くもの」としてのツールへの思いは逆に高まりを見せ、
そこからさまざまな「万年筆の旅」が始まってゆく…。

本書は33本の万年筆への著者の思いを、写真と絵とエッセイで
綴ったもの。各万年筆で書いた著者の書き文字も添えられ、
写真はモノクロームで、非常にしっとりとした味のある一冊に
仕上げられています。
企画・編集から撮影、デザインまですべて著者本人という
まるで山下達郎のアルバムのような本(笑)。
万年筆の好きな人にはもちろんですが、素敵な装丁の本に
出会うとどうしてもほしくなってしまうという本好きの人にも
強くお勧めしたくなる一冊です。初版300部の限定本。
興味のある方は、本書の販売を扱われているこちらまでどうぞ。
Pen and message.
万年筆の素敵なHPです。