書籍の棚から

つり人社書籍編集長Oがお送りする折々のおすすめ単行本情報。 内容はもちろん、本のオビや自社広告には書けなかったこと、 制作現場のコボレ話などを交えて紹介していきます。新刊だけが本じゃない! ときどきの息抜きコラム「今週のちょっと寄り道」もどうぞ。

管理釣り場のルアーフィッシング(寺田英一)

img-502162305-0001トラウトを管理釣り場でルアーで釣りたいならこの1冊!

この本は、管理釣り場のトラウトを対象としたルアーフィッシングについての入門書です。

「管理釣り場」とは、ニジマスやヤマメ、イワナなどのトラウトを対象に、ルアーやフライなどのスポーツフィッシングでねらうことを目的としてつくられた、主に人工の釣り場を差します。ゲーム性を追求したものとして従来の「釣り堀」とは一線を画し、近年は「エリア」とも呼ばれています。

管理釣り場は、ビギナーでも気軽にエントリーできて、魚影が濃いのはもちろん、自然のフィールドではチャンスの少ない(あるいは全くない)サイズや魚種に出会えたりすることが大きな魅力。


本書では、はじめて管理釣り場を訪れる方(またはルアーフィッシングの入門者)を対象に、基本的なノウハウをわかりやすく解説しました。しかも、著者は関東の著名な管理釣り場に勤める現役スタッフ。道具は? 揃えるルアーは? 釣り方は? それ以前に管理釣り場ってどんな所? といった、初心者なら必ずぶつかる数々の疑問の答えが示されています。


さらに後半では、管理釣り場の腕自慢・中上級者にも読み応えのある「応用編」を収載。これでさらなる釣果アップが期待できます。
この1冊があれば、管理釣り場のルアーフィッシングのベイシック理論と実践はもう完璧!


今週のイチ押し度 ★★
管理釣り場だからこそ基本がタイセツ度 ★★★
ライバルを出し抜くファイナルウエポン度 ★★

管理釣り場のルアーフィッシング
B5変形判112P
定価1260円(税込)



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幸福の森 2700kmフライフィッシングの旅        (津留崎 健)

0001フライフィッシャーならずとも
持っておきたい写真集



 北海道・稚内から九州・鹿児島まで、選び抜かれた79のフィールド/2700
kmの絶景写真集。

 1988年創刊にして唯一の国内フライフィッシング月刊誌『FlyFisher』(フライフィッシャー)で撮影活動を続ける写真家・津留崎健氏が、数万点におよぶ作品の中から「日本のフライフィールドの色彩」を厳選しました。

 原野を縫う北海道の川。ブナの森の雫ほとばしる山河。田の脇に寄り添う里川。草原のチョークストリーム。幽玄な湖。源流のジン・クリア。南国九州の巨岩石の流れ。流れにひそむ美しきトラウトたち。

 写真集は、北から南へ向かって、長い旅のように展開してゆきます。頁をめくっても、めくっても終わらない圧倒的なボリュームは、何度眺めても飽きることがありません。

 それぞれのフィールドには、その醍醐味をしるしたシンプルな文章が添えられています。

 また、巻末にはフィールドインフォメーション(交通、シーズン、ターゲット、推薦フライ、管理漁協)も掲載。実際の釣行にも役立つこと間違いなしです。

 

 本写真集は刊行と同時に全国の「キヤノンギャラリー」で同名の写真展が行なわれ、写真集・展覧会ともに高い評価をいただいております。

 

  

今週のイチ押し度 ★★★
釣り人の本棚マストアイテム度 ★★★

実は隠れた名ガイドブック度 ★★

 

(★=3つが最高)

幸福の森

A4変形判上製408P

定価:5670円(税込)

 

〜制作の舞台裏〜

構想1年、制作に半年をかけた超力作!

 

 408Pもあるこの写真集(ちなみに大きさは天地215×左右228×幅27ミリといったところです)。
 作るのは大変でしたが、作った甲斐もありました。

 最初にあったのは、

「津留崎さんの美しい作品で日本列島を縦断するフライフィッシングの写真集を作りたい」

 という思いです。『FlyFisher』での編集時代を通じて津留崎さんと取材に何度も同行し、作品を見続けてきた僕には、それは日本の多彩な自然の変化を盛り込んだ素晴らしい一冊になるはずだという予感がありました。

 そこでまず、『FlyFisher』にこれまで掲載された記事をすべてコピーしてリストアップ。それをもとに津留崎さんとお話を進めていきました。

 津留崎さんもはじめは、同じような景色が続いて単調なものになってしまうのではないか、という不安もあったそうです。ところが。

 やはり日本の自然はすごかった。
 小さな国ですが南北2700
kmはダテじゃない!

 北海道から鹿児島までフィールドを縦に並べて見ていくと、そこには見事な自然のグラデーションとでもいうバリエーションが表現されているではありませんか。緯度の差がはっきりと作品に感じられるとともに、標高差や四季がさらに複雑な奥行きを与えてくれています。同じ表情の川など1本もありません。

膨大な写真ストックを整理する間に、津留崎さんも大きな確信をつかまれたようでした。

「これはイケル!」僕たちの予感はこの時点で確信に変わったのです。

 が、しかし。

 本当に大変なのはこれからでした。

(以下、続きます。写真集が大作なら「舞台裏も大作?」)

 

釣りの金言、名手の格言100          (つり人社書籍編集部編)

0001

名手の滋養が染み込んでいる!


 釣りには「格言、金言」と呼ばれるものがたくさ残されています。
 釣りをしない人でも知っている
「釣りはフナに始まりフナに終わる」
は言うに及ばず、季節や天候とリンクしたもの、格言というより何かの風刺っぽいものまでと、内容も実にバラエティー豊富。なかには一読しただけでは真意がつかめない、あるいは一定のレベルに達して初めて理解できる、といった言葉も。
 思えばこんなに格言のある趣味ジャンルも二つとないのではないでしょうか。

ところで格言、金言といえば古(いにしえ)より伝わるものというイメージが強いと思いますが、本書ではそれらの「作者不詳」の言葉に加えて、現代名手の生きた“格言”も
積極的に収録してあります。ジャンルはアユ、渓流(テンカラ含む)、ヘラブナ、コイ、バス、フライ、川釣り全般、ヘチ(クロダイ)、磯、沖、海外編と豊富。
 古今東西100の格言、金言、諺、座右の銘がそれぞれ解説付きで登場。時代に磨かれて語り継がれた諺や現代名手の格言は、読者の明日の釣りを照らし、深めてくれることでしょう。

ときには100回釣りに行くよりも価値のある言葉が、本書の中に見つかるはずです。

 

今週のピカイチ度 ★★

読めばきっとご利益ある度 ★★★

「明日の格言はきっと君が作れ」度 


釣りの金言、名手の格言100

B6判並製114P

定価:998円(税込)





 

 

〜制作の舞台裏〜

寄せられた原稿の言葉に何度も唸った

 本書を作るにあたっては、なるべく同時代の名手からも
言葉をいただきたいと思い積極的に原稿をお願いしました。
 みなさん快くご協力していただき、原稿が集まってきたのですが……いや、これがスゴイ。一人一人、読むたびに「!」の連続(中には爆笑ネタも。これも最高でした)。

 釣り雑誌の編集者といっても、すべてのジャンルに
長じているわけではありません。
 しかし、自分が詳しくない釣りでも、
名手の言葉の輝きははっきりと感じ取れるものです。

たとえばコイ釣りで、

「コイは風を釣れ」

 なんて書かれていると、最初は意味もわからず、
でも何かグッとくるものがあります。そして解説を読むと、
その言葉に込められた釣り人の叡智を感じずには
いられません。

 釣りの本といえば、どうしてもガイドブックや釣り方などの本が
売れる傾向にありますが、この本は売れて欲しい、
いやとにかく「読んで欲しい」と正直願わずにはいられない。
 特に、先に書いたように自分が普段しない釣りジャンルの欄でも、じっくり読むと「なるほどな〜」と思わせられる言葉がたくさん詰まっていて、釣りという遊びの世界の奥深さを実感させられるとともに、己の釣りを豊かにしてくれると
思うのです。

 

はじめての釣り超入門(新装版 西野弘章)

02 大切なのは「何」が釣れるかではなく、「何か」が釣れること。(by著者)







 釣りの入門書は、ターゲット別にまとめられていることが多い。
「アユ釣り入門」「クロダイ釣り入門」「バス釣り入門」などなど。
 またターゲットではなくフィールド、釣りジャンルでくくった「堤防釣り入門」「ルアー釣り入門」「海釣り入門」などといった本も散見します。

 さて、そこで本書の登場。

 この本が素晴らしいのは、そうした既成の「入門書」とはまったく異なる視点から書かれ、まとめられているということです。

 まえがきで著者は書いています。

「本書を書き起こすにあたっては、じつは何度も内容を検討し直した。しかし、どうやっても釣りの魅力のすべてを一冊の本に盛り込むにはページが足りない。」(中略)「そして出た結論はこうだ。ビギナーにとって重要なことは、“何”が釣れるかではなく、“何か”が釣れることなのだと……。」

 その結果、創意工夫に富んだ今までにない入門書が出来上がりました。目次を見れば一目瞭然です。 (以下、目次より大見出し抜粋)

 海釣りの定番
 サビキ釣り超入門
 防波堤で楽しむチョイ投げ超入門
 ノベ竿で楽しむ海のウキ釣り
 海のルアー釣りにチャレンジ!
 世界一やさしいアユの友釣り
 身近な川での五目釣り超入門
 パーフェクト釣り用語&事典


 なんと、これだけの内容が一冊にまとめられているのです。しかも、釣り方から適した季節、おいしい料理の方法まで……。
フィールド(淡水・海水)、ターゲット、釣りジャンルといった従来のカテゴリーをすべてとっぱらい、「釣って楽しい、食べておいしい海・川・湖の釣り」を満載したスゴイ構成の本です!
「なんとなく釣りをやってみたい」という、漠然としたイメージをお持ちの方には、迷わず本書をおススメします!

■今週のイチ押し度 ★★★
■入門書における「コロンブスの卵」度 
■これ読めばきっと釣りを楽しく始められる度 ★★★

はじめての釣り超入門
A5判並製192P
定価1,575円(税込)

ただ今、バスの翻訳本を製作中!

 ……の話の前に、「今週のイチ押し本!」に「制作の舞台裏」コメントがなぜないのかといいますと、忙しくてサボったのではなくて、実はコレ、企画編集部が担当したものなのです。この部署は主にムックを作っているのですが、著者の西野さんとご縁があって、企画編集部からリリースされました。なので今回は舞台裏が書けないのですが、メチャいい本なので勝手に(?)紹介させていただきました。西野さんの本は今後もいろいろとこのコーナーに登場する予定です。
 さて、見出しのバス翻訳本ですが、原書名は「SOWBELLY」(ソウベリー)と言います。SOW=「成長した雌ブタ」を意味し、SOWBELLYはポットベリーと同じデカバスの呼称です。著者はモンテ・バークさん。アメリカの著名な経済誌「フォーブス」のライターですが、釣り好きが高じてなんと同誌にデカバスハンターの話を連載。それをまとめたのが本書です。内容は、IGFAの世界記録バス(オオクチバス)越えをねらう大ものハンターたちのノンフィクション・オムニバス。
 登場するクレージーな巨バス・ハンターたちの、イカれた(そして熱い!)話がとにかくすごい。
邦題は「ザ・ギャンブルフィッシング」の予定。頁数350Pを越える読み応えガッツリの本になりそうです。5月下旬には書店・釣具店に並ぶと思います。詳細は次週にて。お楽しみにお待ちください!
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