書籍の棚から

つり人社書籍編集長Oがお送りする折々のおすすめ単行本情報。 内容はもちろん、本のオビや自社広告には書けなかったこと、 制作現場のコボレ話などを交えて紹介していきます。新刊だけが本じゃない! ときどきの息抜きコラム「今週のちょっと寄り道」もどうぞ。

写真集『幸福の森』製作の舞台裏・続編4(完結編)

boom



 素敵なサンプルCDを頂きました。

 さわやかで力強い。
 初夏が似合いそうなデザイン。


 「島唄」の大ヒットで知られるバンド、
 THE BOOM
 デビュー20周年を記念して
 新曲、アルバム&ライブツアーが行なわれるそうです。
その第1弾となるのが、5月22日リリースの新曲
「夢から覚めて/All of Everything」

(これまでも、これからも、ゆっくりと歩き続けていくよ)

そんな声が聞こえてきそうないい曲です。
同バンドのボーカル、宮沢和史さんは、
小社の別冊「Fly102」表紙を飾っていただいたこともある
フライフィッシャー。コンサートツアーに
フライロッドを持参するほどのフライ好きです。

これからの季節、渓流のほとりで聴くBGMにいかがですか。
本ではないですけど、「超」おすすめです。
THE BOOMオフィシャルHP
宮沢和史オフィシャルHP


さて!
キヤノンギャラリーでの展覧会開催も決まり、
写真集「幸福の森」はついに実現に向けてスタートを切りました。
収載したフィールドのコメントをそれぞれ取材にあたったスタッフに
お願いして(FlyFisher編集部のみんなに協力してもらいました)、
全国に散らばるフライフィッシャーの方々には巻末のフライ&フィールド
情報をお寄せいただきました。

さらに、たいへん光栄なことに、
先の宮沢和史さんと、
世界ナンバーワンのクォリティーを誇る自然地理雑誌
『ナショナル・ジオグラフィック』日本版社長(当時)の大河原暢彦さんの
お二人から、巻頭の言葉を賜ったのです。
大河原さんも実はフライフィッシャーで、意を決してお願いしたのですが
二つ返事でお引き受けくださいました。
お二人とも、津留崎さんの写真の大ファンでもあります。
僕も編集者として、これ以上はない編集冥利に尽きるご厚意を
賜ったと今でも思っています。

こうして、本当に長い時間とさまざまな思い、そしてたくさんの
方からご協力をいただいて写真集『幸福の森』は刊行されました。
稚内から鹿児島まで、日本列島南北2700キロを
フライフィッシングの旅でつなぐ最高な写真集です。

2006年。この年、キヤノンギャラリーで開催された同名の写真展もまた
北は札幌から南は博多まで、全国の街を旅しました。
各地のキヤノンギャラリーに足を運んでくださった方、
会場内で行なわれた津留崎さんのギャラリートークの告知と集客を骨折りしていただいた各地のショップオーナー、キヤノンギャラリースタッフの皆様に、あらためてこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。
ギャラリートークのホスト役を引き受けてくれたFlyFisher誌の滝編集長、
津留崎さんの故郷に近い博多で大トリとなる最後のギャラリートーク
大成功の影の立役者・山崎英則様にも、格別の謝意を。

最後に、この写真集を買ってくださったすべての方と、今このページを読んでいて、あるいはいつかこの写真集にどこかで出会って、買ってくださる未来の読者のみなさまに。
ありがとうございます!

0001『幸福の森』
津留崎 健
A4変形判上製408P
定価:5670円(税込)


ただ今、バスの翻訳本を製作中!その4

sowbelly(クリックで大きくなります)

カバーの色校正刷りです。
本日夕方、印刷所まで確認に。
巨大な印刷機から出てきたところを
すかさずキャッチ!

刷りたてのホヤホヤ!
まだインクの匂いがしそうです。

工場の印刷担当の方と、その場で色をチェック。
普通は青・赤・黄・黒の4色の極小ドット(網点といいます)
の掛け合わせで色を出すのですが、
このカバーは特色3色刷りといいまして、
専用のインクをこね混ぜて藍と赤の色(と黒)を出して
いるのです。コンピュータ制御とはいえ、
やはり職人さんの技術がモノを言います。

あー早く本見たーーーーーーーい!




歌詠川物語2(平谷美樹)

utayomi2

つり人社がある神保町は本の街。

最近、三省堂はじめ各新刊書店で、
村上春樹さんの
最新作を告げる
ポスターが貼り出されています。

『海辺のカフカ』から3年ぶりとなる
長編小説。
タイトルは『1Q84』。
イチキューハチヨン、と読むそうです。

最初見たときは「IQ84」か?
と勘違いしました。

発売日の5月29日が待ち遠しい。
(すいませんファンなもので…)

「1Q84」にご興味のある方は新潮社さんのHPへどうぞ。

 

さて、今回のエントリーは前回ご紹介した

『歌詠川物語』の続編となる本です。

前作では衝撃的なラストとともに、大雨が降ったあとの

濁りがとれた渓流のようなさわやかさが印象的でした。

今回は、数名の新たな登場人物とともに物語が大きく動きだす。

ダム建設構想。

釣り人ならあまり耳にしたくないこの言葉に、

歌詠の町は揺れに揺れます。

自然保護か?雇用促進か?そもそも自然保護とは何だ?

「釣りをしたいから自然を守れ」という釣り人の声に、
説得力はあるのか。

それはただの「エゴ」ではないのか。

 

前作では歌詠のもつ自然が人の心を動かしました。

今回は、人が歌詠の自然を操ろうとします。

そして、結末は―。

面白いです。マジで。

 

 

今週のピカイチ度 ★★

僕も清水君になりたい度 

これを原作に映画化したい度 ★★★

(★3つで最高)

 

歌詠川物語?

四六判上製288P

定価:2100円(税込)

 

 

 

ただ今、バスの翻訳本を製作中!その3

img-512170425-0001

  



  
  いよいよ佳境です。

  
  これは、本文の校正刷り。
  本文トビラ、つまり1P目です。
  

  
『ザ・ギャンブルフィッシング』
モンテ・バーク著 
伊藤宗道 訳


今しばしのお待ちを!



写真集『幸福の森』製作の舞台裏・続編3

0001ゴールデンウイーク直前、丹沢(神奈川県)の
渓流に出かけてきました。
山は萌黄色の新緑で気持ちよかったのですが、
晴天続きで川は超渇水。
14番ドライフライでルンルン初釣行のつもりが、
いきなりイブニングメイン、
フライサイズは24番以下…
中年フライフィッシャーにはシーズンしょっぱなからシビレル展開となり……。
「幸福の森」に行きそこねました。

さて、デザイナーさんの鶴の一声で大作決定となった写真集。
そうとなったら会社の金庫番、経理専務にご相談。

ページ数はこのくらいで…
紙はできればこんなのを…
じっくり眺めていただく本なので背は表紙から浮くように…

実は、単行本の編集をやっていて何が楽しいかって、
写真集くらい作ってて楽しいものはないんじゃないのか?
と思います。
スーツのテーラーよろしく、本の細部の一つ一つを
写真家やデザイナーと相談して決めていく作業は、
本当に心おどるもの。
この仕事をやっててよかったと思える瞬間です。

が、しかし。

凝れば凝るほどお金がかかるのがこの世界。

どうすれば少しでも安く、かつ理想に近い本作りができるか。
その二つの板ばさみでホントに悩みました。

会社の経理、印刷所の担当、紙屋さんはじめ、
デザイナーの竹本さん。著者の津留崎さん。
みんなに骨折りしていただきました。

結局、「これならイケルか?」という数字にもって
いくまで、1年近くかりました。
その間に上司(役員)も説得しなければなりません。
束見本(本のかたちをしたダミー)を持ってお見せし、
自分たちの熱意を伝え、
最後には社長が、
「…おれは、売れるんじゃねぇかなと…思うがなぁ」
と言ってくれたのです。

そして、大きな追い風が吹きました。
並行してキヤノンさんにお願いしていた、
写真集発売と同時に全国の「キヤノンギャラリー」で
写真展&ギャラリートークを行なう企画にOKと応援を
いただいたのです。
(続く)

写真集「幸福の森」のご購入はこちらからどうぞ。
幸福の森


記事検索
QRコード
QRコード
TagCloud
livedoor プロフィール
  • ライブドアブログ